《テロ関連情報配信》ドイツ当局サッカーユーロ2016でのISISのテロを警告
ドイツ当局はISISが6月にフランスで開催されるサッカー欧州選手権(ユーロ2016)での爆弾テロを計画していることを警告した。
現在ISISは中東地域での活動拠点を失いつつあるものの、欧州にけるテロ計画を複数企てているとされる。
今月ストックホルムで開催されたユーロビジョンにおいてもISISのテロが計画されていたとして欧州の当局は警戒を強めていた。
以下参照
関連記事
《テロ関連情報配信》在ストックホルム米国大使館ISISによる無差別テロの危険性を警告 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
《テロ関連情報配信》イラク当局ストックホルムにおけるISISのテロの危険性を指摘 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com
タイで高まるテロのリスクー4月はイラク、アフガニスタンに次ぐテロの発生件数
4月、5月と世界的にテロの発生件数が激増しています。
主に中東、北アフリカ、南アジア地域での発生件数、犠牲者数が顕著ですがその一方で東南アジア地域での発生件数が増加しています。
タイでは4月、11件のテロが発生しており、そのいずれも南部を拠点とするイスラム過激派のものとされています。この11件という数字は4月のテロ発生件数としてイラク、アフガニスタンに次ぐものになります。
発生している地域
主にソンクラー、ナラーティワート、ヤラーを始めとするタイ南部で発生しています。
同地域はムスリムやマレー系の住民が多く伝統的にタイ政府との衝突を繰り返してきた歴史があります。こうした歴史的背景や経済格差等が根本的原因として挙げられます。
また同地域は行政府、警察当局の汚職問題が指摘されており、このため効果的な治安対策が施されていないという問題もあります。こうした点もテロの直接的原因すなわち、当局がテロを抑え込むことのできない原因として考えられます。
テロ組織と手法
4月にタイでテロ行為を行った組織は詳細が不明とされる泡沫のものも含めイスラム過激派によるものとされています。この中にはISISへの忠誠を誓う組織やアルカイダとのネットワークを有している組織もあるとされ、中東地域のテロ組織の東南アジア地域への広がりが懸念されています。
こうした組織が取る手法としては非ムスリム住民や駅等の公共施設に対する銃撃や爆破による殺傷行為が主流となります。またそのほかにも仏教僧や国軍兵士を襲撃、誘拐し暴行の末に殺害するという事件も多数発生しています。
今後の展開と対策
現在タイ政府は南部への治安対策強化を進めていますが依然として、効果的な対策を講じることができていないのが現状です。銃火器や爆弾等も同地域では相当量が出回っていると言われており当面同国南部では耐爆、防弾製品の使用、監視システムの導入、人ごみを避ける等の民間レベルでの治安対策が必要とされます。
また、同地域のテロ組織は基本的に南部で犯行に及ぶことが多いのですが、複数の組織が混在するため自分たちのプレゼンスを高めるためバンコクやプーケットといった観光都市でも犯行に及ぶ危険性もあります。
昨年8月、バンコクで大規模な爆弾テロが発生し20人が死亡しています。この事件の実行犯は逮捕されていますが未だに詳細が不明な点が多々有ります。また12月にはISISのタイでのテロ計画があるとの情報が入ったり、今後も警戒が引き続き必要となります。
関連記事
月次テロ発生件数概要報告(2016年4月) - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
テロ対策って言うけど具体的にどうすればいいの?ー企業のテロ対策の考え方 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com
月次テロ発生件数概要報告(2016年4月)
・4月4日 イラク、ナシリヤにおいてシーア派の飲食店を狙った爆弾テロで、14人が死亡
・4月7日 ナイジェリア、グルムにおいてボコハラムが村落を襲撃。20人が死亡
・4月9日 フィリピン、バシランにおいてISIS系組織が国軍を襲撃。18人が死亡
・4月11日 アフガニスタン、カブールにおいてタリバンがバイクで自爆テロ。14人が死亡
・4月11日 ナイジェリア、ガシャクにおいてフラニ系過激派組織が村落を襲撃。44人が死亡
・4月11日 アフガニスタン、ジャララバードにおいてタリバンが国軍のバスに自爆テロ。12人が
死亡
・4月18日 イスラエル、エルサレムの路線バスでハマスによる自爆テロ。16人が死亡
・4月19日 アフガニスタン、カブール近郊の軍事施設近郊でタリバンによる自爆テロ。64人が
死亡
・4月19日 イラク、マフムールにおいてISISによる化学兵器を用いたテロ。13人が死亡
・4月20日 ナイジェリア、ザンゴにおいてボコハラムによる銃撃。11人が死亡
・4月23日 イラクバグダッドでISISによる自動車自爆テロ。10人が死亡
・4月24日 ナイジェリア、アラウにおいてボコハラムによる襲撃。30人が死亡
・4月25日 イラク、バグダッドにおいてシーア派を狙った爆弾テロ。11人が死亡
・4月25日 ナイジェリア、エヌグにおいてボコハラムによる襲撃。48人が死亡
・4月29日 アフガニスタン、カブールにおいてタリバンによる自爆テロ。64人が死亡
・4月30日 イラク、ドーラにおいてシーア派巡礼者を狙った自爆テロ。23人が死亡
《テロ関連情報配信》在ストックホルム米国大使館ISISによる無差別テロの危険性を警告 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
タイで高まるテロのリスクー4月はイラク、アフガニスタンに次ぐテロの発生件数 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com
《テロ関連情報配信》エジプト航空機墜落ーテロとの関連否定できず
現地時間19日、パリ発カイロ行きのエジプト航空機がレーダーから消失した事件でエジプト当局はテロの可能性について言及した。
同機には乗員乗客併せて66名が搭乗しており、機体の一部とみられる物体がギリシャ領内の島に漂着しているが詳細は依然として不明。
エジプト当局は現時点での原因の断定は避けたいとしながらもテロの可能性も否定できないとしている。
また、フランス当局も10日の国防会議において依然として、フランスにおけるISISのテロの危険性が最も高いとして同国離発着の航空便を含めた警戒が必要な点を指摘していた。
以下参照
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com
《テロ関連情報配信》バグダッドの爆弾テロで64名死亡。ISIS関与か
現地時間17日、イラク首都バグダッドで爆弾テロがあり64名が死亡した。現場はシーア派住民が中心の地区であり、爆発は合計3回にわたって発生した。
現在のところ犯行声明は確認されていないが、イラクではISISによるシーア派を対象とした爆弾テロが相次いでおり、今回もこうした組織の関与が疑われる。
以下参照
関連記事
《テロ関連情報配信》バグダッドでシーア派狙う爆弾テロ。13人が死亡 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
《テロ関連情報配信》バグダッド北部のガス施設で自爆テロ。ISISが犯行声明 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com
《テロ関連情報配信》イスタンブルでまたも爆発ー4人負傷
現地時間15日夜、トルコ首都イスタンブルの路上で爆発があり通行人やタクシー待ちをしていた4人が負傷した。この事件での死者は確認されていない。
また現在のところ犯行組織については不明。
トルコでは4月末以降全土でPKKを始めとするクルド系テロ組織による爆弾テロが相次いでいる。トルコ軍も大規模な掃討作戦を進めておりこうした作戦に対する報復としてのテロへの警戒が大都市や観光地で必要とされる。
以下参照
<http://www.trtworld.com/turkey/bomb-blast-causes-fear-in-istanbul-no-casualties-107292>
関連記事
《テロ関連情報配信》トルコ南東部ディヤルバクルで爆弾テロー数名が負傷 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
《テロ関連情報配信》PKK関連組織トルコブルサでのテロに犯行声明 - 対テロ総研ーテロの発生原因、対策、影響を考える
nekotech(テロ対策を考えるーネコテックインダストリー)
kmomoi@nekotechindustry.com